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竜とそばかすの姫 のあらすじと見ての感想

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本日、竜とそばかすの姫を見てきました。

細田守監督の6作目の作品です。

5作目の「未来のミライ」が個人的にはイマイチでしたが、最新作はいかに!?

ということで以下感想になります。

なお、盛大なネタバレを含むのでまだ見ていない人は、その点をご了承の上お読みください。

とりあえず、大切なテーマを全てぶち込んだ 作品

画像引用:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/character/

映画や漫画やアニメにおいて、普通、何らかのテーマがあります。

友情とか、愛とか、青春とか、云々カンヌン。

で、本作においては、その代表的なテーマを全部詰め込んだという印象を受けました。

青春、恋、家族、愛、仲間、救い、成長、つながり

だいたいこんなところでしょうか。

比重としては、成長が最も大きい気がしますが、まぁ全部詰め込まれています。元々、細田監督はそういうわかりやすいテーマを詰め合わせる傾向がありますが、今回は特にもりもり詰め込んでいた気がします。

これだけ大風呂敷を広げると、途中で違和感とかこじつけが出そうなものですが、本作ではそういうことはなく、すっと入ってくる内容でした。

テーマをたくさんぶっこむというやり方は、どれか1つは視聴者に響けばオッケーなので、見る人の価値観が多様化する現在にはいい方法なのかもしれません。

私にはとても大ヒットしました。

どっかで見たことあるなぁという感動ポイントを全面に展開!

画像引用:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/story/

本作では、テーマを視聴者に理解してもらうためにいろんな描写があるのですが、これまたいたるところに代表的な場面をぶっこんでいる感じがしました。

非常にわかりやすい形で描かれているので、多分意図的に描いているのではないかと思います。

見ていて何度も「お〜ぅ」と声がでました。

ざっくり、私が感じた代表的な場面ですが、もっとあるかと思います。それを探すのもこの映画の見所かもしれません。

以下、代表的な場面。

・女子高生が女子高生の服装で全力で走って転げるが、歯を食いしばって立ち上がる → 君の名は。の三葉ちゃん。

・主人公の心情を歌にする → アナ雪の印象を強く受けた。

・主人公のAsであるベルの表情 → アナ雪のデザインを手がけた人による作画。これは公式でも言及されている。

・最後に河原で忍くんが鈴ちゃんに言う「聞いてる。」という言葉と言いかた → 時をかける少女の最後に千昭が言った「未来で待ってる。」を彷彿とさせる。

・ベルがすずちゃんの姿で歌い終わった際に出てくるクジラとそれに乗るベル → 細田監督でよく出るクジラ。あと、ドラクエ11の飛行移動手段であるケトスを思い出す。

・竜とベルの存在、ダンスシーン → 美女と野獣。こちらの作品のヒロインも名前がベルである。

・竜の城で出てくる薔薇 → 美女と野獣。これは公式でも明確に言及されている。

・インターネット世界とアバター → サマーウォーズ

・すずちゃんが素顔で歌おうとすることを必死で応援する 友達や知り合い、見知らぬ全世界の人々 → サマーウォーズ

・ベルが歌っている時に周りに出てくる円環みたいなやつ → ドラッグオンドラグーンのラスボスの音ゲー

・正義をふりかざす悪ジャスティン → プロメアの黒幕のクレイ

・秘密の歌姫が顔を公開する → ClariS

一度しか観ていないので、取りこぼしがあるかと思いますが、少なくとも上記を私は感じました。

パクリというか、オマージュであると思います。幅広い世代が観ると想定される本映画において、このような共通の話題ができるオマージュを違和感なく表現するのは素晴らしいと感じました。

以下ネタバレを非常に含みます。

ざっくりあらすじ(微妙にストーリーを前後させて解説しています)

いきなり吐瀉物。主人公 鈴 の過去に迫る!(起)

画像引用:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/character/

Uの世界の概説とともに、主人公 鈴のAsであるベルが気持ちよさそうに歌を歌う描写から始まる。

そして、どうして鈴がベルとして歌うことになったのか、そのきっかけの回想が初めの部分である。

幼少期、天災により川が氾濫。そこで川に取り残された少女を救うべく、鈴の母親が少女を助けに一人で向かう。

救命具を1つしか持っていなかったため、母はそれを少女に渡し、少女を救出するも、母は濁流に巻き込まれ亡くなる。

(このとき、幼い鈴は川に足を踏み入れようとしますが、とある人物が手を引いて止めてくれます)

目の前で自分自身を置いていき、見知らぬ女の子を助けにいき、そして戻ってこなかったという現実を直視した鈴は、母親の取った行動が理解できず、母を憎んでいた。また、見知らぬネット民から母親の行動に対する心ない誹謗中傷を受ける。

このとき鈴は「どうして?(私を置いて知らない女の子を助けたの?)」という思いと、他人への不信感を抱くことになる。

それまで母から歌の歌い方や音楽の弾き方を学んでいた鈴は、この事件をきっかけに人前で歌を歌えなくなる。また、父親とも妙な溝が生まれ、家族らしい会話がなくなっていく。

中学時代、友達も作らず一人で家に帰る鈴。帰路の途中、事件のあった川で勇気を振り絞って歌を歌おうとするも、過去を思い出し吐いてしまう(えらいリアルに描かれていました)。

そこでたまたま新しいアプリである「U」の存在を知ることに(このとき、お家でアプリを調べているのですが、なぜか吐瀉物が口の周りについたまま。いや、そこは真っ先に拭き取るだろ!(笑)と突っ込みたくなります)。

開いて見ると、広大なネットワーク空間でベルとして姿を変えて行動することができるようになる。

Uの世界では現実の世界におけるその人の長所や短所、身体的特徴、表現できない想いなどがAsのステータスとして強く反映されるようになっている。

ベル(鈴)はUの世界で勇気を振り絞って歌を歌う。

それを聞いていた他のAsがその歌声に驚き、フォロワーが増えていく。

鈴はUという世界で、自分の心を歌にして表現することができるようになっていく。

少しずつ自分に自信をもつことができた鈴は、クラスメイトの友達が増えていく。

 

主人公の現在。日常の青春とUの世界の歌姫。そこへ竜が登場。(承)

画像引用:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/character/

高校2年生の現在。友達のヒロちゃんのプロデュースの元、ベルはどんどん有名になっていく。自身が作曲した歌で世界中の人を虜にしていく(ちなみに、現実世界の鈴ちゃんは母が通っていた地域の女性合唱隊に加入していますが、依然として人前で歌を歌うことはできません)。

それに伴って、鈴も少しずつ明るさを取り戻していく。

幼少期から鈴のことを知る、幼馴染の忍くん(クールでイケメン、モテる)は鈴の変化に少しずつ気がついていく。

母の死以来、何かと鈴に気をかけてくれていた忍くんは、様子の変わった鈴に話かけますが、緊張してうまく話し返せない鈴。

適当な言葉で逃げて、振り返ったときには、学年のマドンナであるルカちゃんが忍くんと楽しそうにおしゃべりしていた。

少し寂しくも、「私よりお似合いだな」とあきらめて去る鈴ちゃん。青春ですな〜〜。

場面が変わって、ベルのライブが開かれます。このとき、ベルがUの空間を悠々と泳ぐようなシーンが描写される。

私的な意見ですが、泳ぐという行いは母の死を想像させる動作ですが、それをベル(鈴)が堂々と行なっているということは、少しずつ過去を受け入れて歩み始めている印象を受けました。

ライブで今から歌を歌おうとするその瞬間、ライブ会場に事件が起きる。

Uの世界における自警集団ジャスティスから追われていた竜(Uで指名手配されている危険As)がライブに突撃してきたのである。

*ジャスティスはその役割の重要性を買われ、種々の企業からスポンサー契約が結ばれている。

ジャスティスと竜の攻防の中、ジャスティスのリーダー ジャスティンが放った一撃(Asの正体が誰なのか、素顔を晒されるというもの。特定しますた砲と名付ける)でライブ会場が崩れ、ベルは巻き込まれそうになる。そこを竜が救出してくれる。

「あなたは誰?」と竜に問うベル。

「俺にかまうな」と一蹴する竜。

そこから、なんとなく竜のことが気になるベル。

ベルのライブをめちゃくちゃにされ、プロデューサーでもあるヒロちゃんは激おこプンプン丸。

なんとしてでも、竜を見つけてやると言わんばかりに、ネットトワークを介して情報収集を行うも、「背中にあざがある」という情報以外これといったものは見つからず。現実世界において背中に刺青があるもの、背中を隠そうとするものを探していくも、どうもそれらしき人は見つからず。情報収集をしていくうちに、竜を「悪」という者、竜は「正義」という者、色々いることがわかる。

鈴の失恋!?一方ベルは竜の良き理解者となる。(転)

引用画像:『竜とそばかすの姫』 予告1 【2021年7月16日(金) 公開】

月日は流れるもいまだに竜の正体がわからない。どこかの城に一人でいるという情報をかぎつけ、

ベルは勇気を持って一人で竜を探すことを決心する。

AIに導かれ、城へとたどり着くベル。そして、AIではないクリオネの形をしたAsが竜のいる場所を案内し、竜と再会。

なぜ来たのかと怒る竜。びびるベル。

そんなとき、突然何かに苦しむ竜。よく見ると、噂されていた通り竜の背中にはあざのようなものがある。

一人、部屋に閉じこもる竜。ベルは竜の不安を案じるようになる。

現実世界に話は戻って。

あるとき、帰路で忍くんとばったり合う鈴。好意を抱いていた忍くんから呼び止められ、ドキドキの中、二人の中学からの同級生であるカミシンがやってくる(忍くんはカミシンの部活の終わりを待っていた)。カヌー部の先日の東京大会は緊張してイマイチな成績であったらしいが、それでも一人頑張るカミシンに対して、応援してるよ!という鈴。その言葉を聞いて、「鈴ちゃんは俺のことが好きってこと?」と随分湾曲して受け取るカミシン。即否定する忍くん。

カミシンほどではないないにしろ、思春期の男子には、こういう早とちりで「◯◯ちゃんは俺に好意がある」と誤解する人がいるのも事実。そういう青春を表現しているんだろうなと思いました。

忍くんと話す(話しかけられる)機会が増えたことをきっかけに、クラスメイトから鈴は忍くんと付き合っているのではないか?という噂を立てられてしまう。

忍くんのファンであるクラスの女子は怒り、噂が噂を呼び、戦争が勃発寸前に。その鎮火作業に勤しむ鈴とヒロちゃん。

誤解は解けたものの、実際のところ忍くんのことが好きな鈴は複雑な心境に。その矢先にマドンナのルカちゃんから意味深なLINEが届く。「好きな人ができた。その人のことをよく知る鈴ちゃんに相談に乗って欲しい」的な内容。

自分よりもルカちゃんの方が忍くんとお似合いであると思っている鈴ちゃんは「相談に乗るよ」と泣きながら返信する。

あぁ、青春だ〜〜〜。おっちゃん、胸が kyuってなるよ。

逃げるようにUの世界に行くベル。相変わらずイライラしている竜に力になりたいと伝えるも出ていけと言われる。

しぶしぶ城から出ていくと、そこにはジャスティスの集団が。「なぜ竜がいると言われている城に世界的有名なベルがいるのか?何をしていた?」と問い詰められる。竜を守るために黙秘して逃げたらおっかけられる羽目に。

手荒な行動に出るジャスティスに襲われそうになるところを再びが竜が助けてくれる。

城に戻ると再び苦しそうにしている竜。なぜか、背中が光り、あざが目の前で増えていく。

竜を気遣うベル。助けてくれたお礼に竜に歌をプレゼントする。

ベルが竜を抱きしめたとき、竜は何やら安心したような顔を見せ安らかに眠る。

 

友情と愛情。竜の正体とは?(結1)

引用画像:『竜とそばかすの姫』 予告2 【2021年7月16日(金) 公開】

再び現実世界へ。

お家でルカちゃんの相談に乗る鈴。覚悟をしていた鈴だが、ルカちゃんの想い人を聞いてびっくり!なんとルカちゃんは忍くんではなくカミシンのことが好きだった!そしてルカちゃんには鈴が忍くんのことを好きであることはバレていた。

なんとなくほっとする鈴。それと同時に、普段あまり話したことのないルカちゃんとお互いの好きな人を共有するということを通して友達関係になる。

ルカちゃんを駅まで見送ろうとすると、そこにはカミシンがいた。顔を真っ赤にするも、なんと声をかけたらいいか戸惑うルカちゃん。振り絞ってカミシンに「好きです!」と伝えるも、言語理解が一般人と異なるカミシンは真意を受け取らず。

はっと思い出した鈴はルカちゃんにとある言葉を言うように指示する。

再び勇気を振り絞って「応援しているよ!」と話すルカちゃん。その言葉から愛の告白と受け取るカミシン(どんなやねん)。

二人は無事結ばれることに。

この場面、コミカルに描いているけれど、妙な間とかが非常に上手く、告白するまでのドキドキや返事を聞くまでのもやもやを表現されているなと感じました。

駅を後にする鈴の元に、ちょうど横断歩道を挟んで忍くんとばったり。

鈴も自分の気持ちを忍くんに伝えようとすると、忍くんも前から言いたかったことがあると言われる。

「お前、ベルだろ?」

正体がバレていることに驚いた鈴はその場を逃げてしまう。

ちょうどそのとき、ネットニュースで竜の城が見つかり、ジャスティスによる焼き討ちが行われるとの報道が。

焼き討ちって。Uの世界における警察とは。

ネットにアホほど強いヒロちゃんのいる廃校へ向かう鈴。

*ヒロちゃんはベルのプロデュース活動を行うためにデイトレーダーばりのPCを家で並べていたが、親に怒られたため、貸し会場施設となった廃校に居城を移していた。

竜の城へと向かうベル。城はすでに焼き討ち状態。竜を守るAIたちも全員無惨な姿に。どうやら竜は城の外に逃げた模様。

このままでは竜が捕まるのも時間の問題。なんとかして竜の正体を探し出そうとする鈴とヒロちゃん。

そこに忍くん、ルカちゃん、カミシンがやってくる。ついでに、合唱隊のおばちゃんたちもやってくる(なんでや)。

そこで、竜のことを正義であると言っていた人物を思い出す。それは小学生くらいの男の子であった。その子の元へアクセスすると、竜を見守っている旨のライブ配信をしていた。視聴者は鈴たちのみ。

しばらく見ていると、父親らしき人が現れ、「何をしている!」と男の子を暴行しようとする。その暴行を止めようと、男の子の兄が出てくるが、代わりに兄が暴行を受けることに。その様子から、竜が苦しみながらうずくまる姿を思い出す鈴。背中のあざは、父親からのDVを受けて生まれていたのだと確信する。

兄(竜)にコンタクトを取ろうとするも、「お前たちは誰だ!?」と信用してくれない。鈴は自分がベルであることを告げるも、そもそも、DVにより歪んだ生き方をしている兄(竜)は誰の言うことも信用できなくなっていた。

一方的にアクセスを切られ、困惑する一同。

なんとか竜を助けたい鈴たち。しかし方法がわからない。そこに忍くんが一言。

「鈴、ベルではなくて、鈴として歌を歌え」と。

人前で歌を歌うことなどできない鈴は葛藤する。鈴をよく知るヒロちゃんは猛反対する。

竜を探していたベルの周りには他のAsが集まっていた。ベル、何か歌を歌ってよと狭まれていた。結構な人だかりができていた。

人だかりを見て、ジャスティスのリーダージャスティンがベルを見つける。竜のことを知っているであろうベルを「特定しますた砲」で脅して竜の居場所を突き詰めようとしていた。

鈴は鈴で、忍くんから「歌え!」ヒロちゃんから「歌わなくていい!」の応酬に葛藤し続けていた。

そして・・・。

ベル = 鈴 が 世界 に知れ渡る。そして竜を救う。(結2)

引用画像:『竜とそばかすの姫』 予告2 【2021年7月16日(金) 公開】

気がつくと、ベル(鈴)はジャスティンの元へ。

そして、「特定しますた砲」の引き金を引き、自分の正体をさらけ出すことに。

世界中から、いろんな意見が飛び交う中、「鈴」(Asの世界だが、ベルではなく鈴の姿のため「鈴」と表記する)は勇気を振り絞って歌を歌う。

最初は反対意見もあったが、「鈴」の歌声にいつしか世界中のAsが見入ってしまう。

*この歌は「はなればなれの君へ」という歌で、おそらく鈴が母を想って作った歌だと思われる。

竜よ、どうか、私を見ていて欲しい。ベルは、本当に鈴であるということを。人を信じられないあなたに、信じてほしい。

そんなことを思いながら、ふっと前を見ると、Uのライブ会場が川のようになっている。それはまるで、母が女の子を救った時の光景であった。歌を歌いながら母のことを思い出す「鈴」。なぜ母は命を投げ出してまで見ず知らずの女の子を助けたのか。昔を回想する(このとき、自分が母を追って川へ行くのを引き止めたのが忍くんであったことが視聴者にわかる)。

なぜ、なぜ、なぜ・・・。

今まさに自分が、竜という一人の男の子を救うために歌っている今このときが、母が取った行動の答えではないのか。

母は今自分が歌っている思いで、女の子を助けていたのだ。

憎んでいた母を本当の意味で理解し、涙が溢れ出す。

感極まって歌を続けられない「鈴」。現実世界の友達や合唱隊のおばちゃんが頑張れ!と応援する。そして世界中のAsも「鈴」を応援する。

母が亡くなった時、心ない誹謗中傷をするものもいたが、自分の周りには、自分を理解し支えてくれていた人がいることを深く理解する。そしてそれは、身の回りの人だけでなく、かつて誹謗中傷をしていたネットという存在からも、応援をもらうことで、認識を改める。

この心情の変化が「はなればなれの君へ」の後半パートへ引き継がれ、

「(母や周りの人から私は)愛される、歌い継ぐ」

と歌い上げる。この描写が感動の一言で、何度でも観たいです。

ちなみに「特定しますた砲」を打たれた者はやがてAsを抹消されるのだが、みんなの想い(か何か)で「鈴」は抹消されることなくベルの姿に戻る。ジャスティスは取った行動は過剰すぎるとして、全てのスポンサーから契約を打ち切られる。

現実世界へ戻り、再度、男の子と兄(竜)にアクセスすると、受諾することができた。

「あなたは本当にベルだったんだ・・・」信用してくれる。

あなたたちを助けたいから、住所を教えて欲しいと伝える鈴。兄(竜)が伝えようとすると、先ほどの父親がやってきて、インターネットを遮断された。鈴たちに戦慄が走る。最悪の場合、彼らは父親に殺されるかもしれない。

なんとしてでも助けなくては!

コンタクト中の動画録画データから、一連のやりとりを見直し、そのヒントから東京のとある地区に住んでいることが判明する。

警察に保護を要請するも、手続き上の関係から48時間は最低でもかかると伝えられる。

鈴は一人で高知から東京に行き、彼らを助けることを決意する。

みんなはそれを応援し、車、電車、バスを経て高知から東京へ向かう。

バスの中、鈴は父親と連絡を取る。合唱団のおばちゃんたちから、鈴が東京に向かっている理由を聞いた父親は、鈴にこれまでと、今の正直な気持ちを伝える。

母親が亡くなったことを機に鈴との関係性に父自身も困惑していたこと。鈴が今、かつての母親のように正しい心を持って成長してくれたことへの感謝。そして竜の少年とその弟を助ける鈴を応援していること。

鈴は父親の言葉を受け止め、「ありがとう」と返信する。

家族の絆が本来の形へと再生した瞬間でした。

そして東京についた鈴は彼らの家を探します。ある程度の住所は割り出せたものの、細かなところは謎のまま。住宅街を駆け回る鈴。やがて雨が降り、つまづいて倒れる鈴。それでも立ち上がり探し続ける。

そうこうしていると、鈴を呼ぶ声が。そちらを見ると例の男の子がいた。

男の子が兄(竜)を呼ぶ。

3人が再会する。少し半信半疑の兄(竜)。

男の子と兄(竜)を抱きしめる鈴。

抱きしめられた感触から、兄(竜)はベルに抱きしめられた時のことを思い出す。確かにベルが、鈴が助けにきてくれたことを実感する。

そこに彼らの父親がやってくる。

「誰だお前は!家族の問題に口を挟むな!」と鈴と彼らを引き離そうとする父。鈴の顔を強く引っ張り、皮膚がえぐれる鈴。

鈴はそれでもまっすぐな目で父を見詰める。さらに激昂する父。

怒りに任せてこぶしを振りかざす。しかし、鈴はひるむことなく父をまっすぐな目で見つめ返す。

やがて、父は己の弱さを曝け出すかのような情けない声をあげて家へ逃げていく。

兄(竜)は力強い眼差しで、「これからは家族と向き合い、立ち向かっていく」と決心する。

家族の問題を克服した鈴だからこそ、その姿や生き様は(父や竜に)強く響いたのだと思います。

高知に帰った鈴は、(鈴の)父と会う。今日は一緒びご飯を食べようと約束する。

鈴の帰りを待っていた、お友達と合唱団のおばちゃんたち。

みんなで河原を歩く。

忍くんから、これでやっと鈴と普通に付き合える。と言われる。忍くんもまた。鈴が母親を亡くした日から、鈴のことをある種母親目線で気にかけていた。そう言う関係性から解放されたことに安堵したようだ。

誰からともなく「こんな日は歌を歌いたいねー。じゃあ鈴がリードしてよ」と言われる。

「私!?」

困惑しながら忍くんに目を向ける鈴。

忍くんは、一言「聴いてる」という。←イケメンすぎる

背中を押された鈴は

「じゃあ歌うよ!せーの!」

みんなが、新しい人生を歩き始める。(end)

作品のツッコミどころ

・AIはなぜベルを竜の城まで案内したのか?(この時点ではただの他人なんですけどね・・・・。)

・ベルの正体を知っていた 忍くんと、合唱団のおばちゃんたち。(いや、流石に無理やろ。)

・竜レベルの悪党が他にいない平和な世界(竜って結局家庭内暴力で鬱屈した心をもつ少年ですよね。それによって竜としての強大な力を持ち合わせていたのはわかりますが、そんなやつ、いっぱいおるやろ、と。50億人が利用するネット世界において指名手配されるレベルか?)

・標準語で喋る高知の地元民。(映画だから、仕方ないんだけど、高知の方言って結構きついよ。初めて高知の友達と話した時、「知ってる!」を「知っちゅう〜!」て言われて私びっくりしましたもん)

・高知から東京の距離をなめてはないけない。(岡山から東京までが新幹線で最速4時間弱。高知から岡山までは・・・接続考えてもなかなかでっせ。バスで行っている描写があったが、バスでも香川から東京で12時間以上かかるのだが・・・)。

・その間、男の子と兄(竜)が思いの他無事だったのもやや違和感。お父さん、かつてないほどめっちゃキレてましたやん。

・テーマ的にはわかるが、結構危険な状況であったことから、女子高生の鈴一人が単身で乗り込むのはやばい。だれか大人もついていってやれよ。

総評:見るなら絶対に映画館がおすすめ!

一部、突っ込みたいところはありますが、まぁ、目を瞑れなくもない程度なのでいいかな、と。少なくとも過去作の「バケモノの子」よりかは全然気になりませんでした。

感動するための映画だ!と割り切って見るタイプの私には、非常によかったです。

特に印象に残っているのが作品の途中で何度も出てくる歌パート。

これが非常に盛大で、気づけば涙が出そうになります。もうね、幼少期の鈴ちゃんも女子高生の鈴ちゃんも、泣いてるシーンが歌中に出てくるのですが、こっちが泣きたくなります。

最初は音量が大きくうっせぇなと思ったのですが、中盤以降は純粋に心に響いてきました。

なかなか家庭用のスピーカーでは難しいと思うので、映画館で見ることをお勧めします。

宮崎駿監督や庵野秀明監督、新海誠監督のように、映画を見終わったあとの、「あれってどう言う意味だったのかな?」といった考察は細田監督の作品にはあまりありません。それが嫌だという人もいるかと思いますが、裏を返せば、誰が見てもわかりやすいという風にも捉えられます。そういうものだとして見れば、表現力は秀逸なのでいいんじゃないでしょうか。

よかったらみなさんもぜひ映画館でご視聴してみてください。

fujipo

 

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